公開日:2020.04.06 更新日:2021.05.21
WEBマーケティングに必要な「ペルソナ」とは?
マーケティングや集客上で必要な「ペルソナ」について
いつもご覧いただき誠にありがとうございます!ソラノデザインの角田です。
突然ですが皆様、「ペルソナ」という言葉をご存知でしょうか?
マーケティングに携わる方はよく見聞きする言葉かなと思います。
この「ペルソナ」。
デジタルマーケティング においてとても重要なんです。
「ペルソナ」とは、商品・サービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデル
ペルソナは耳慣れた言葉で言えば「ターゲット層」という言葉が近いですが、
ターゲット層よりもっと細かな部分まで人物モデルを選定します。
まるで実際にその人物が存在してるかのように、
細かくアプローチする層を決め、マーケティング上での指標にするのです。
このペルソナの選定作業を、「ペルソナを立てる」と呼びます。
どこまで細かくペルソナを立てればいいの?
ペルソナは細かく立てれば立てるほど、良いと言われています。
ペルソナの立て方やターゲット層との違いについて、一つ例を出してみましょう。
目標)
WEB集客に悩んでいる方やこれから始める方を集め、「WEB制作のご依頼」を獲得する
ターゲット層)
30代、男性、商社勤務
ペルソナ)
田中拓也/男性/32歳/商社勤務のWEB担当で、WEB集客を伸ばしたい/金沢市在住/妻、娘2人の4人暮らし/TwitterでWEB関連の情報をチェックしている/友人とのやりとりはFacebookが多い / トレンドには敏感で、ビジネス系のニュースサイトを頻繁にチェックしている
上記のように、ターゲット層に比べて、ペルソナは本当に細かく人物像を設定していきます。
注意しなければならないのは、ペルソナは理想ではないということです。
現実的なペルソナを立てつつ、
また運用フェーズでは実際のデータを元に、ペルソナをさらにブラッシュアップしていく必要があります。
ペルソナを立てる意味ってあるの?
私も初めてこの「ペルソナ」を知った頃は「そんなの意味があるの?」と思いました。
しかし本格的にWEBマーケティングを行い、実務で経験するにつれ、このペルソナがいかに重要なものなのかわかってきました。
ペルソナ設計によってマーケティングにおける足並みを揃えられる
「需要のある市場に、需要のある商品・サービスを提供する」ことはビジネスの基本です。
しかしターゲット層だけ設定して、ペルソナを立てなかった場合、マーケティングの足並みがそろわないんですね。
先ほど例としてペルソナを立てた「田中拓也さん」でしたら、32歳で家庭があり、商社勤務で向上心の高い、堅実な方です。
特に田中さんは会社の商品を販促するためにWEBを学んでいる、
会社内では若めの方で、堅実な性格です。責任感と同時にプレッシャーもあります。
会社に迷惑をかける可能性のある制作会社には決して依頼しないはずですし、
「気軽に制作会社に連絡」などはしないでしょう。
しっかりと様々なWEBサイトを吟味してから、発注先を決めるはずです。
その場合、ペルソナに合ったWEBサイト、制作するWEBサイトは下記のようになります。
・テーマカラーは心理学的に「信頼」を感じさせる青系統
・ポップなテイストは避ける
・くだけたフォントは使わず、スタイリッシュなものや固めのイメージのフォントを使用
・Twitterとニュースページを連携させる
・信頼に足る実績や、技術力を紹介するページを作る
….などです。
ペルソナは、マーケティングを行う全員で共有する必要があります。
WEB制作の現場では、「デザイナー」「マーケター」「クライアント様」などですね。
このペルソナの共有にずれが起きると、問題が発生します。
ペルソナの共有にずれが起きると、こんな問題が発生
ペルソナの共有にずれが起きると、問題が発生します。
「WEBサイトは青系で信頼を優先しているのに、チラシ担当のデザイナーがペルソナを知らずに、ポップで可愛いチラシを作ってしまった」
などですね。
上記の例は少し大袈裟な例ですが、WEB広告とチラシ広告が別の方向を向いていれば、
長期的な目で見て集客に「無駄」が発生してしまいます。
私たちクリエイターは、チラシもWEB広告もWEBサイトも、企業様の大切なお金をいただき制作しています。
そこに「無駄」が発生するのはもったいないですし、申し訳ないですよね。
ペルソナはマーケティングにおける「足並み」を揃えてくれるんです。
アーリーアダプターのペルソナ設計は重要!
マーケティングで有名な理論の一つに、消費者層を5つに区分するイノベータ理論というものがあります。
下記の画像は、イノベータ理論を簡略化したものです。
前述の通り、イノベータ理論では消費者層を5段階に分けています。
とくに重要な層が左から2番目の「アーリーアダプター」という層です。
アーリーアダプターの獲得が、マーケティングの成功においてとても重要な役割を果たします。
アーリーアダプター(初期少数採用者)は新しい商品にも積極的に興味を持ってくれる上に、
周りへの影響が大きい層です。
「アーリーマジョリティ」や「レイトマジョリティ」と呼ばれる層は、
アーリーアダプターが商品やサービスを利用しているのを見て、後からついてきます。
上記を踏まえて、もう一度イノベータ理論の画像を見てみましょう。
アーリーアダプター獲得の重要性が、ご理解いただけるかなと思います。
話をペルソナに戻しましょう!
上記のような理由のため、アーリーアダプターの獲得は重要です。
そしてアーリーアダプター獲得のために、アーリーアダプターのペルソナ設計はとても大切な役割を果たします。
ペルソナを立てる際は、是非アーリーアダプターのペルソナも立ててみてください。