公開日:2026.07.15 更新日:2026.07.15
いつもご覧いただきありがとうございます。
ソラノデザイン合同会社、代表の角田です。
先日、Google広告の管理画面を開いたら、こんな通知が表示されていました。
「2026年8月17日以降、入札単価の目標値を設定したキャンペーンでは、予算による制限を受けている場合でも、予算調整後により安定したパフォーマンスが得られるようになります。目標値が目的に沿っていることをご確認ください。目標値は自動的には更新されません。」
正直、一度読んだだけでは何を言っているのか分かりにくい文章だと思います。
私も最初に読んだとき、「安定するなら良いことでは?」と一瞬流しそうになりました。
ただ、よく読むとこれは、Google広告を運用しているすべての事業者に、8月までに確認作業を求めている通知です。
そして、放置した場合に一番ダメージを受けるのは、広告代理店ではなく、広告主である事業者さん自身です。
今日は、この通知が何を意味していて、何を確認すればいいのかを、専門用語をなるべく使わずに書いてみます。
目次
そもそも「目標値」とは何か
Google広告には、「1件の問い合わせを、いくらまでなら払って獲得したいか」をあらかじめ設定できる機能があります。
これが目標コンバージョン単価(目標CPA)です。
たとえば「1件の問い合わせに8,000円までなら払える」と設定すれば、Googleの自動入札が、その金額に収まるように広告の出し方を調整してくれます。
通販サイトであれば、「広告費に対して何倍の売上が欲しいか」を設定する目標広告費用対効果(目標ROAS)という指標もあります。
私はいつも、新規広告の場合はまず、CPCが割高になることを許容してでも目標コンバージョン単価を設定しない状態で回し、その後実際のコンバージョン単価に合わせ、目標コンバージョン単価を設定しています。
ここまでは、普段からGoogle広告運用を仕事で行っている方なら馴染みのある話だと思います。
問題は、ここからです。
今まで、この目標値が「守られない」場面がありました
Google広告の管理画面には、「予算による制限」という表示が出ることがあります。
これは、「もっと広告を出せる需要があるのに、1日の予算が足りなくて頭打ちになっていますよー」というサインです。
実は、この「予算による制限」がかかっている状態のキャンペーンでは、せっかく設定した目標コンバージョン単価(目標CPA)が、ゆるく扱われる挙動がありました。
Googleとしては「どうせ予算を使い切るなら」と、目標を多少オーバーしてでも予算消化を優先するような動き方をすることがあったのです。
あくまで私の経験則ですが、この挙動で一番困るのは、予算を増やした直後でした。
「調子が良いから予算を上げよう」と判断した途端、獲得単価が跳ね上がる。
広告運用をされたことがある方なら、一度は経験があるのではないでしょうか。
私自身、クライアント様の広告を運用していて、この挙動には何度も頭を悩まされてきました。
2026年8月17日から、Googleが「本気で守る」ようになります
今回の変更を一言でまとめると、こうなります。
「予算による制限がかかっているキャンペーンでも、設定された目標値を、今までより忠実に守るようになる」
通知文にあった「予算調整後により安定したパフォーマンス」というのは、予算を上げ下げしても、獲得単価が目標値の近くで安定するようになる、という意味です。
それ自体は、広告主にとって歓迎すべき改善だと思います。
では、なぜGoogleはわざわざ「目標値を確認してください」と念を押しているのでしょうか。
放置すると、配信が激減するケースがあります
ここが今日一番お伝えしたいポイントです。
今までは目標値がゆるく扱われていたため、現実とかけ離れた目標値を設定したまま、何年も放置されているキャンペーンが、世の中にはたくさん存在します。
たとえば、実際には1件8,000円で問い合わせが取れているのに、目標コンバージョン単価(目標CPA)の設定欄には、開設当初に入れた「3,000円」が残っているケース。
今までは、予算制限下では目標がゆるく扱われていたので、この無理な設定でも、それなりに広告は配信されていました。
※目標コンバージョン単価(目標CPA)の設定は、Google広告のキャンペーンを開き、「キャンペーン設定」を見ることで確認可能です、ぜひご確認ください。
ところが8月17日以降は、目標コンバージョン単価(目標CPA)を3,000円に設定した場合、Googleが「3,000円を守ろう」と本気を出します。
8,000円かかるものを3,000円で獲得することは現実的にできないので、結果として何が起きるかというと、入札が極端に絞られて、広告の表示回数と問い合わせ数が激減する可能性があるのです。
逆のパターンもあります。
目標値が実態より甘すぎる(高すぎる)場合は、本来なら避けられたはずの割高なクリックまで、律儀に取りに行ってしまう。
どちらに転んでも、広告費の使い方としてはもったいない状態になります。
8月までにやるべきことは、シンプルです
確認作業は、それほど複雑ではありません。
まず、Google広告の管理画面で、「予算による制限」の表示が出ているキャンペーンを探します。
次に、そのキャンペーンに設定されている目標コンバージョン単価(目標CPA)(または目標ROAS)と、直近数ヶ月の実績値を見比べます。
実コンバージョン単価ではなく、Googleの広告画面上のコンバージョン単価です。
両者が近い数字であれば、何もしなくて大丈夫です。
大きくズレていれば、実績値に寄せて修正しておく。それだけです。
通知文の最後にあった「目標値は自動的には更新されません」という一文は、裏を返せば「Googleは勝手に直しませんので、ご自身で直してくださいね」という意味です。
確認の責任はこちら側にある、ということでもあります。
最後に
今回の変更は、正しく設定されているキャンペーンにとっては、むしろ運用が安定する良いアップデートだと私は捉えています。
ただ、「昔設定したまま、目標値を見直した記憶がない」という場合は、8月17日を迎える前に、一度管理画面を開いてみてください。
「自社の設定がどうなっているのか分からない」「そもそも目標コンバージョン単価(目標CPA)を設定した覚えがない」という方は、お気軽にご相談ください。
設定状況の確認だけであれば、それほどお時間はいただきません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。