公開日:2026.08.29 更新日:2026.08.29
いつもご覧いただき誠にありがとうございます。
ソラノデザイン合同会社、代表の角田です。
ホームページ制作のご依頼をいただくとき、相見積もりになることは珍しくありません。
これは健全なことだと思っています。
ただ、見積もりを並べたお客様から、こういうお話を伺うことがあります。
「3社から見積もりが来たけど、金額がバラバラすぎて比べられない」
40万、80万、150万。
同じ「ホームページ制作」なのに、なぜこれだけ差が出るのか。
今日は、金額以外の何を見れば比較できるのかを書きます。
制作会社側からこれを書くのは、正直やりづらい部分もあります。
それでも、比べ方が分からないまま安い方を選んで失敗される方を何度も見てきたので、書くことにしました。
目次
そもそも、金額差の大半は「範囲の差」です

最初に、身も蓋もない結論を書きますと、
見積金額の差は、技術力の差ではなく、「含まれている作業範囲の差」であることがほとんどです。
40万の見積もりには原稿作成が入っておらず、150万の見積もりにはマーケティング導線の設計まで含まれている。
そのため金額だけを並べても意味がありません。
同じ土俵に乗せるには、範囲を揃えて比べる必要があります。
原稿は誰が書くのか

確認すべきは、この粒度です。
- 会社概要や理念の文章は、誰が書くのか
- サービス説明の文章は、誰が書くのか
- 制作会社が書く場合、取材は何時間あるのか
- 修正は何回まで含まれるのか
「原稿はご支給ください」と書かれている見積もりは一見安く見えるのですが、実際に社内で原稿を書き始めると、多くの会社でそこから進まなくなります。
原稿が出てこなくて、公開が半年遅れる。
これは、金沢に限らず本当によくある話です。
安さの正体が「自社の工数」だった、という状態にならないよう、ここは必ず確認してください。
写真はどうするのか

原稿の次に効くのが写真です。
- 撮影が含まれているか。含まれる場合、何カットか
- カメラマンの手配は誰がするか
- 素材写真(ストックフォト)の購入費は、どちらの負担か
- 社員の顔写真を撮るのか、撮らないのか
写真はサイトの印象の大半を決める要素なので、ここが「お客様支給」のままになっている見積もりは、実質的にまだ未完成の見積もりだと考えたほうがいいと思います。
ページ数ではなく「設計」が入っているか

見積書に「10ページ」と書いてあったとします。
ここで確認したいのは、その10ページを誰が決めたのかです。
お客様が「10ページくらいで」とおっしゃったから10ページなのか、それとも制作会社が目的から逆算して「この10ページが必要です」と設計した結果なのか。
この2つは、まったく違います。
見積もりの段階で、「なぜこの構成なのか」を説明できる会社を選んでください。
ここが説明できない場合、作った後に「思っていたのと違う」となる確率が高いです。
公開後にどうなるのか

見落とされがちですが、ここが後で一番効きます。
- 月額費用はいくらか。何が含まれるか
- 自分で更新できるのか(CMSが入っているか)
- 更新を依頼した場合、1回いくらか
- サーバー・ドメインの費用は誰が払うのか
- WordPressやプラグインの更新は誰がやるのか
「作って終わり」の見積もりと、「作った後も動く」見積もりでは、当然金額が違います。
どちらが正解ということではなく、自社に更新できる人がいるかどうかで選んでいただくのが正しいと思います。
更新できる人がいないのに「自分で更新できます」のプランを選ぶと、1年後には情報が止まったままのサイトができあがります。
権利関係が書かれているか
見積書や契約書に、この記載があるかを確認してください。
- ドメインの名義は誰か
- サーバーの契約者は誰か
- 制作したデザインデータの権利はどうなるか
- 解約時にデータを引き渡してもらえるか
ここが曖昧なまま進めると、将来、制作会社を変えたくなったときに動けなくなります。
この話は長くなるので、別のコラムで詳しく書いています。
実績が「自社の状況」に近いか
最後に、実績の見方です。
制作実績のページを見るとき、多くの方はデザインの好みで見ます。
それも大事な判断材料なのですが、もう一つ見ていただきたいのが「自社と似た規模・業種の実績があるかどうか」という点です。
BtoB製造業のサイトと美容室のサイトでは必要な知識がまったく違いますし、飲食店の集客と士業の集客も、まるで別物です。
弊社の場合、制作実績を業種別・エリア別に絞り込めるようにしています。
同じ業種の実績が複数あるかどうかは、判断材料として見ていただいて構いません。
まとめ
まとめると、
- 金額差の大半は作業範囲の差
- 原稿と写真を誰がやるかで、金額も成否も変わる
- ページ数ではなく構成の根拠を聞く
- 公開後の費用と更新体制を確認する
- ドメイン・データの権利を確認する
- 実績は、自社と似た業種があるかで見る
一番おすすめしたいのは、この7項目を書いた同じ質問シートを、全社に送ることです。
各社の回答が並ぶと、金額の意味が見えてくるようになると思います。
そして、この質問に丁寧に答える会社かどうか自体が、実は一番の判断材料になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。