公開日:2025.03.01 更新日:2025.03.01
いつもご覧いただきありがとうございます。ソラノデザインの角田です。
相変わらずバタバタですが、なんだか周りの友人も皆バタバタです。
30代って皆忙しいんでしょうか(偏見)
友人は友人で部下の数が数十人と大変そう。
私は私で、日々のプロジェクトに追われています。
全プロジェクトに、本気度を持って取り組む。
言葉にすると簡単ですがなかなか体力を持っていかれます。
しかし本気度を持って取り組まないと、
成り立たないのも事業だよなと思いつつ、
最近ちょっと重ためのプロジェクトを抱えすぎて体が疲れ気味です。
そんな中、なぜか精神的にはここ数ヶ月健康。
言語化できない問題・不満が今は無いから、ストレスが少ないのかも、と感じています。
本日ちょこっとコラムを書きたいと思ったのは、
「コアバリュー」についての体験談を文章に残しておきたいと思ったからです。
自社の通販事業、先輩の事業、クライアント様の大きめの新規事業と、
現在進行形で、本気で事業設計にまで関わっているのは3事業。
正直、同時に3事業に深くアサインはもうオジサンなので重たいのですが、
反面、確実に良い経験ができています。
事業をやっていると、いろんな踊り場がありますよね。
月商xx円で踊り場に、CV数xxで踊り場に、、、
など、
なぜか成長が鈍化する時期っていうのが、
どの事業にもあるものです。
そのタイミングで、「他の事業しようかな」とか考えてしまうのが人の性ですが、
結局どの事業も「踊り場」があるので、
1つの事業を突き詰めてやった方がいい。
じゃあ、その「1つの事業を突き詰めてやる場合、踊り場をどう乗り越えるか。」
2年前くらいまでは、ここを数値で乗り切ってました。
CVRとか、インプとか、まあその辺の変数を労働力やお金の力でちょこちょこいじって、
打破していく。
SEOやSNSなど、アルゴリズムを理解してハックし、伸ばしていく。
いかにも元エンジニアっぽい踊り場の抜け方をしていたんですね。
しかし自社の通販事業立ち上げの際、
うちの当時いたスタッフ達が、
私が元々思っていた方向性とは違う方向性にブランドを持っていきました。
これが大きなきっかけ・気づきになったと思っています。
「私だったら、xxxxxのお店ような、インプやCVRなど数字で戦えるブランドを作るな」と思うところ、
気の迷いなのか気まぐれなのか、全く私とは違う戦い方をするスタッフ達に、
ブランドの方向性任せてみたんですね。
当時は、まあどうせ利益0の事業だし、、
という思いも正直あったんだと思います。
今では「責任感・売上責任」と合わせて自由にさせないと会社が潰れると噂の心理的安全性ですが、
(エビデンスとなったPJアリストテレスの実験対象がスキルと責任感MAXの”Google社員”という盲点)
当時は言葉ばかりが先行していて、
心理的安全性がビジネスマンの間で流行りだったこともあり、
よし、スタッフに自由にさせてみようと、私もその流れに乗ってましたね。
スタッフに任せてみて、出来上がったブランドは、数値で伸ばしていくブランドというより、
共感や感動など、ユーザーの感動ベースで伸ばしていくブランドになりました。
結果、この体験はとても良い体験で、この事業に携わったのが一つの転機になりました。
「”自分なりの勝ちパターン”から外れた戦略」を経験する事になったんです。
”数字での戦い”だけでは伸ばしづらい事業を、
わかりやすくこのコラムでは「感動で戦う事業」と呼びます。
数字ではなく、この”感動で戦う”事業を伸ばす際に必要なのは、
いわゆるブランド・アイデンティティや、
コアバリューといった類のもの。
もちろん昔から認知はしていましたが、
あまり定性的なもので事業を伸ばすことに再現性を感じなかった私は、
2年前までこの「ブランディング」「コアバリュー」というものを軽視していました。
しかし前述のブランドを立ち上げるにあたって、
”感動で戦い売上利益を出す”ことがマストとなり、
ラクスルさん立ち上げ初期について語っている当事者の動画やセミナー、
また、クラシコムさん関連の書籍を読み漁りました。
その結果、かなり私の中に、
「コアバリューを決める」という文化が醸成されてきました。
今年まで、ビジョン・ミッション・バリューなんて無くても儲かる、
と本気で思っていたんですが、
そんな私が2025年になって、MVVを作り始めたほど。
コアバリューが大切だと確信したのは、
今アサインしている3つの新規事業のうち、
踊り場で止まっていた2事業が、
「コアバリューの策定」を機会に伸びている事。
2年ぐらい携わっているプロジェクトなのですが、
コアバリューを決めてからというもの、確かな手応えがありました。
流石にクライアント様案件なので業種業態などは言えないのですが…
私個人としては、「数字で戦う」と認知していたプロダクトなんです。
「数字で戦う」領域だと思っていたBtoBプロダクトでも、
「コアバリュー」が事業成長に効くのだと、
身をもって体感したのが2024年〜2025年でした。
定性的なところも多いですし、
数字で戦うやり方に比べて再現性は低いのですが、
実際に私が経験したように、
確かにコアバリューが大事。
それはコアバリューにユーザーが感動しているというよりも、
いわゆるマーケティングの4Pにおいて、
チームが一貫性を持ち足並みを揃え一点突破したからこそついてきた結果なんだと思いました。
いわゆるコンセプトワークというやつですね。
音楽好きの方は、70年代に発売された多くの「コンセプトアルバム」を聴いたことがあると思います。
キングクリムゾンもピンクフロイドも、近年だとMarsVoltaも、
有名どころだとビートルズのサージェントペパーズもそうですね。
個人的に大好きなTom Waitsさんも、全てのアルバムにコンセプトがあるように感じます。
”全メンバー・全楽曲が、ひとつのコアバリュー・一貫性を持って訴求する。”
日常的に触れていた、この「コアバリュー」「コンセプト」というものの、
事業に与える影響力に感心した。
そんな事を書き残したかったコラムでした。
さて3月に入りました。
toB事業も、toC事業も、
色んな会社様、ブランド様とのコラボや、
色んなクリエイターさんとのコラボが始まる2025年3月。
ちゃんと前を向いてバチバチに仕事していこうと思います。
以上、ちょっと短めですが、
「事業における”コアバリュー策定”の効果に感動した話」
でした。
ありがとうございました。