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利益相反がない働きやすい組織づくり

SCROLL

公開日:2025.02.17    更新日:2025.02.21

この頃面接を10件〜20件こなしています。

代表の角田です。

 

まず言わせていただきたいのが、

本当にみなさんご応募ありがとうございます。

 

こんな個人のデザイン事務所がこんな倍率で良いのかというくらいの倍率になっています。

 

 

向こう3年で、

今月商が数百万のネットショップ(インテリアショップ)を、一緒に月商数千万に。

 

また、県内で1店舗目の実店舗を作りたい。

 

「インテリアブランドを一緒に立ち上げる。」

 

人生でなかなかできない、そんな経験を共にできる方を募集しています。

 

 

 

立ち上げ期のインテリアショップのレバレッジに魅力を感じる方、

ワークライフバランスを考え応募くださる方、

残業がないことに魅力を感じてくれてる方、

WEBデザイナーを目指しながらインテリアショップを運営してみたいといった、

両軸のニーズがある方。

 

本当にさまざまだなと。

 

 

 

 

大きいところは嫌い、むしろベンチャー・スタートアップで経験を積んで、

将来独立を考えていますという方まで。

 

 

 

本当、世の中いろんな方がいらっしゃいます。

 

 

 

求職者さんのため、

隠してもしょうがないので言いますと、

ソラノデザイン合同会社は4年目の会社。

 

WEB制作事業に、インテリアショップ事業に、

事業的には本当に順調に成功を収めてますが、

 

実は一度、組織構築に失敗しています。

一度正社員さんを雇ってみたのですが、うまくいかなかったんですね。

 

それからは個人事務所 + 業務委託組織といった形で、会社を形作ってきました。

 

 

先輩経営者さん曰く、

 

「そもそもたった4年でWEB制作会社も立ち上げながらインテリアブランドも作ろうとかいう、

無茶苦茶な創業期について来れる人なんて、金沢にそうそういない。」

 

と。

 

先輩からは当時そんな暖かい?フォローをもらいましたが、

 

 

私の中で組織構築失敗は、結構心に傷な出来事でした。

とはいっても大人数ではなく、数人でやっていたんですけどね。

 

 

 

 

しかしインテリアブランドのフォロワーさんが6万人を超え、

制作事業も、ありがたい事に沢山のご依頼。

 

組織拡大を決め、準備を進めたのが昨年末、求人を出したのが今年といった形です。

 

 

業務委託でもアルバイトでもない求人は、ソラノデザインとしては2年半ぶり。

 

業務委託組織も流行ってる時代ですから、

アルバイトさん + 業務委託の、今のままでいいかもといった気持ちもあったので、

本当に正社員モデルで進めるかどうかは迷いに迷った上での決断でした。

 

 

 

個人のデザイン事務所っぽくやっていく選択肢もあったんですが。

まだ32歳。経営者としては若いのでね。チャレンジしてみようと。

 

 

 

前回の組織構築はなぜ失敗だったか。

 

以前正社員さんを雇わせていただいたのは、

言い訳するとまだ私が20代の頃の採用活動だったのですが、

面接で「ここを見てなかったな」「甘かったな」と明確に言語化できる点があります。

 

「求職者と会社が利益相反していないかどうか」を見ていなかったです。

 

逆にここさえしっかりすれば、

働く側も会社側も幸せだったなと思っています。

 

なので今回、かなりここは見させていただいてます。

 

 

 

仕事での赤黒は気にしたくないライフスタイルの方を雇用し、

絶対赤字を出しちゃいけない、キャッシュエンジン事業部に当てプレッシャーを与えるとか。

 

数字を追いかけるのが苦手で好きじゃない子を、

数字を追いかけなきゃいけないフェーズに雇用しプレッシャーをかけるとか。

 

極端に言えばそういうことなんです。

 

採用業務の怠慢や、経営力不足、センスのない経営って。

 

 

なにを経営力不足かと定義するかにもよりますが、

 

利益相反がある採用を行うと、

ただでさえ会社に利益が生まれない「構造」を「採用」で経営者が作ってしまってる上に、

お互いモヤモヤした気持ちのまま過ごすので、

相互理解も生まれなければ、生産性も下がっていく。

 

これは経営力不足と言えるなと、今なら思えます。

 

 

 

年収400万で満足な子に、「もっと頑張んないと年収600万にいかないぞ」と言っちゃうとか。

 

そこまでデザイナーになりたいと本当は思っていない子に、

「そんなんじゃ立派なデザイナーになれないぞ!」とかもそうですね。

 

休暇のとりやすさを求めて働いている子に、

「ゴリゴリ一緒に働いて、世の中を驚かせるデザインをクリエイトしようぜ!」とかもそうです。

 

この業界にも蔓延る、

あるあるのマネジメント失敗パターンだと思います。

 

 

 

 

でも世の中を驚かせるデザインを作ろうとするのも、

休暇のとりやすさを求めるのも、どちらも悪くない。

 

結論、利益相反してるかどうかなんですね。

 

 

 

 

年収より職務内容が大事な子に対して、

「なんでそんな営業成績なんだ!もっと結果出さないと年収上がらないぞ!」

とかもそうです。

 

丁寧に仕事をするのが好きなタイプの子に、数をこなすことを求めるとかもそう。

 

 

 

面接をして改めて思ったんですが、

その人その人によって求めているものも求めているライフスタイルも、

まるで違う。

 

 

どんな勤務態度で、

どんなモチベーションで、

どんな事を目標にしてて、

どんな未来を掴みたくて、

どんなワークライフバランスで、

何に幸せを感じて。

 

 

 

「この子が職場に対して求めている事は何なんだろう」としっかり見て、

利益相反しないか判断する。

 

何を求めているかわからない場合は、採用しない。

 

 

 

 

人それぞれ幸せは違うので、

 

「その子が自分の幸せを追求することで、会社も成長する、会社も黒字になる。

そんな利益相反しない子を雇う。」

事が組織構築において大切だと、過去の失敗から学びました。

 

 

 

 

なのでいい人だなーとか、物腰柔らかいなーとか、

スキル高いなーすごいなーと思っても、

利益相反しそうなら、採用しない。

 

今回の求人ではそう決めています。

 

お互い不幸になるだけです。

 

 

 

昔、組織がうまくいかなかった当時は、

マネジメントの問題かなと当時思い悩んでいたんですが、

 

そんな日々が過ぎ去り、

今振り返って冷静に考えると、

考えれば考えるほど、

「採用」でミスしていた。

 

もっとちゃんと言葉にすると、

経営者=当時の私の採用業務に怠慢があったと捉えています。

 

 

 

 

前回うまくいかなかった組織構築の事を思い出して、

頭の中で「あの時あの人にこう指示してたらうまくいったかな」とか色々条件分岐してみたんですが、

 

どうやってもうまくいかなかっただろうなと思います。

顕在化した問題が解決しても別の問題が起きてたでしょうし、

どうやっても、コミュニケーションのズレは起きただろうと思います。

 

 

 

しかし以前働いていた人たちが悪いというわけでなく、普通にいい人でした。

 

 

ではなぜか。

 

 

 

私の採用に怠慢があったから、

利益相反といった視点で見ていなかったからです。

 

 

 

その人が自分の価値観を貫けば貫くほど、

我が道をいけば行くほど、会社が倒産に近づく。

そんなのは利益相反ですし、マネジメントでどうにかなる問題じゃない。

 

マネジメントは、当たり前ですが人の価値観までは変えられない。

上司からの指示で価値観まで変わる子がいたら寧ろ心配になりますし、

価値観を変えようとする上司もやばい。

 

 

 

スタッフの個人の価値観や、個人の幸せを、尊重すればするほど、

会社も黒字になる。

価値観を変える必要がない子を採用をする。

そういう採用をするべきだったなと、考え抜いた結果、結論づけました。

 

 

 

つまり、今回採用させていただくのは、ソラノデザインと利益相反しない人。

 

 

 

こんな事を言えるほど、

立派な人間でも良い人間でもないですが、

でもやっぱり、

雇用するからには、幸せに働いて欲しい。

 

 

「価値観を変える必要がない人を採用する」事は、

会社がスタッフさんに提供できる、最初の優しさだと学びました。

 

 

 

例えばインテリアが好きな子に、「インテリアにもっと詳しくなって!」ってマネジメントは、

これはむしろポジティブです。

「OKまかせて」って感じですよね。笑

 

 

 

 

 

多様性を認める、良い組織にするということは、

誰にでも合わせる、どの価値観も受け入れるという意味ではなく、

 

「利益相反しない人と一緒に働く」事が、一番再現性の高い「多様性を認める」だと思うんですね。

 

その子が自分の価値観ややりたい事を突き詰めれば突き詰めるほど、

会社も成長する。

 

そういう採用が人を幸せにすると。

 

 

そういった採用活動をして、ズレを最小限にとどめた上で、

残ったズレは「器」「許容」で解決する。

 

それが理想だなーと思っています。

 

 

 

お互い、「許容」にも必ず限界がありますから。

ものすごい極端な例え話をすれば、職場の人の為に命を落とせますかと言われると、誰もが当たり前にNOだと思うんです。

 

そもそも許容しなきゃいけない「ズレ」を最小限に抑え、「許容範囲内」にする努力。

それが「採用活動」なんだなと感じています。

 

 

 

器とか経営力とか、定性的なもので受け入れるのではなく、ちゃんと「設計」し「許容」する。

その上で年齢や経験を重ね、器や、経営力を磨く。

今の所そういう上司を目指そうと結論づけていますね。

 

例えば体調不良の時とかは許容できるキャパは下がりますし、

無理して許容するのにも限界がありますから。

 

そもそも許容 = 抱え込む量を増やしすぎない努力を予めしておく。

 

 

 

どんな人を求めているか、どんな人が利益相反しているのか、

ここに書きすぎると、面接で悪用されたり演技されそうなので伏せますが、

このコラムで何が言いたいかというと「採用基準は利益相反しない人」という事。

 

 

 

会社が提供できるものが、

ちゃんとその子の将来につながる事。

その子の求める幸せにつながる事。

 

そして、求職者さんが提供してくれる労働やスキルが、

会社の将来や成長につながる事。

 

 

そう確信できる方と、一緒に働けたらなと思っています。

 

今回、採用ではここを絶対に外さないようにしています。

 

ここを外すと、

スタッフは自分の幸せや働きやすさしか見ないですし、

会社は会社の利益しか見ない。

そんな「お互いを全く見ない」関係に、

会社とスタッフがなってしまうと思います。

 

 

 

20代の頃の採用では、忙しいから5人以上面接しないとか、

情がわけば採用しますとか、

経営者としてはそれくらいのダメっぷりだったんですけどね。

 

今回はかなり数をこなしています。

 

数が多ければ良いってものではありませんが。

 

 

 

シナジーがある方に正社員として入っていただき、

出来立てのインテリアブランドを、全国に広げていったり、

実店舗を石川県に作ったり、そんな向こう3年が過ごせたらなと思っています。

 

インテリアショップのほうは2年でフォロワー6万人なんで、まだまだ伸び代があります。

 

 

シンプルに魅力として、

「インテリアブランドを作る」って業務内容は楽しいです。

「WEB制作会社」として地域貢献するのも楽しいです。

レバレッジもあります。

手に職がつきます。

 

 

私は経営者なんでたまに夜事務所に残っていますが、

基本残業もありませんしあっても少なめです。

 

 

インテリアショップの拡大、

WEB制作会社の拡大、

手伝ってくださる方やご興味のある方のご応募、

どしどしお待ちしています。

 

 

——————————————————

余談

 

最近30代になりオジ化してきて思うのは、

人間誰しも、「行き着くべき場所に行き着くな」って感じますね。

 

ソラノが合わない人がソラノに入社しても、そのうち出ていくでしょうし。

ソラノが合うなら、残るでしょうし。

 

欠点もそうです。

昔、正社員モデルでの組織作りで失敗したと書きましたが、

当時の私に経営者として「欠点」があるから、それに気がつく為に「失敗・苦労した」と捉えています。

 

その後半年ほど考え続け、答えを見つけ。

今の価値観 = 今の採用基準に行きつきました。

「行き着くべき場所に行き着き」ました。

 

 

知り合いの社長さんの事業とかも。見てて思うんですよ。

本当にその事業やりたかったら、もっと量こなしてるし現場見に行ってるはず。

本当は別のことやりたいんだろうなとか。

あの事業は伸び悩むだろうな、とか。

 

 

うちで言うと受託業がそうかもですよね。

本気で受託が好きなんだったら、年商や従業員数が多い会社が好きなんだったら、

受託一本で既に組織拡大してるよねとか。

 

東京進出しますって会社さんも、本当にしたければ流石に不動産くらい借りてるよね、とか。

 

 

 

仕事も年商も年収も人数も。採用も就職も人間関係も。

「行き着くべき場所に行き着く。」

 

 

変な国や時代、環境に生まれてしまう、

もしくは戦争や災害、事故などの、

大きな外的要因はもちろんありますが。

 

そういうのを除けば、

ある程度のモノゴトは、「自分に足りないから or 自分が望んだから起こる現実」な気がしてきました。

 

 

 

例えば年収上げたいって、私も皆も言うと思うんですけど。

自分に対して、本当に年収上げたいのかなと思うこともあります。

 

本当に年収上げたかったら、

本当に私は2事業目にインテリアショップとかやってたか?とかも思いますね。

多分インテリアショップを作るのが楽しそうで、実際に楽しかったんだと思います。

 

なんかそれっぽい理由はつけてますけど、

本当にお金のためだけだったら、

当時狙い目だったM&A仲介 or コンサル or 人材系 or YouTubeに目を向けてたはず。

 

 

サラリーマン時代で言うと本当に年収上げたかったら、

あの職場辞めなかったよね。

本当に「安定」や「称賛されるキャリア」を自分が求めてたんだとしたら、あの職場にいたよね。とか。

 

結局「刺激」を求めてるから経営者になったんじゃないか。とか。

 

 

そこで自分のプライドとか承認欲求取っちゃったって事は、その人やその環境のこと、そんなに大事に思ってないんじゃん、とか。

 

本当に理想の組織の実現を望むなら、愚痴って終わらずに組織改革系のポジション目指すよね、などなど。

 

 

 

結局インサイト(ユーザーが気づいていない心理状態や本音、潜在的なニーズを指すマーケティング用語)と同じで、

自分が本当に何を欲しているのかなんて、自分でもわからなかったり、

言ってる事と違ったり。

 

実際はそれがほとんど。

 

私を含めあらゆる人が、

自分の本当に求めていることにも、

自分の足りない部分にも気がついていない。

 

それでも本質は変えられない。

だから世の中「本当に望むところ」「自分に合わせた経験と着地点」に行き着くようにできてるんじゃないかと思ったりもします。

 

このコラムでは「行き着くところに行き着く」と表現してますが。

 

 

 

私もそうです。

 

自分に起こった苦労も「その箇所、たしかに未熟だったわ。」と思う箇所の苦労が多いです。

 

逆にプログラミングや開発、デザイン等、

自分がある程度20代のうちに努力・経験・成熟した箇所は苦労が少ない。

 

 

 

 

「行き着くところに行き着く」

 

 

いくつかソラノの前にも事業作りに携わって色々な人を見てきましたが、

当たり前ですけど、どのスタッフの方も、最初は自発的に応募してくるところから始まるんです。

 

でも見極め責任は、会社側にあると思うんですね。

 

 

合わない人と過ごす時間というのは、両者苦しいもの。

 

採用面接っていうのは、

求職者さんが「本当に心から望んでいる職場」を見極めて、

それがソラノなのであれば、入社をお願いするといった、そういう場なのかもなとか、

最近はなんだかそんな事をぼんやり思いながら、面接しています。

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