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WEB制作会社を4年経営してみての反省

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公開日:2024.11.01    更新日:2024.11.12

いつもご覧いただき誠に有難うございます。ソラノデザインの角田です。

 

経営なんてものをやっていると色々ありますね。

 

全力で取り組んだ結果、

これ以上は無理だったってくらいまで働くスタイルですので後悔はないのですが、

反省はたくさんありますし、自分に足りないこともたくさん見えます。

 

実は私は、いろんな意味で再出発の時期。

 

今回はそんな反省だらけの31歳経営者が、

4年やって気がついたことを言語化してみようと思います。

 

 

余裕がないときに自分の底が知れる / 人間力でスケールが決まる

まずはこれですね。

 

先輩経営者も皆、メンタルをやられたり難聴になってしまったりと、

経営してる負担は見てたはずなのですが、私も一時期、ストレス性の膵炎をやらかしました。(ちゃんと回復済みです

体調が悪いとメンタルもついこないだまで、なんでしたら10月までだいぶやられてたと思います。

 

 

そこで感じたのが、「自己管理の甘さ」や「もう無理できない年齢なんだな」という自覚もそうですが、

 

一番感じたのは、自分の人間としての弱さやダサさですね。

 

人間ピンチの時や、余裕のない時ほど、本性が出ると思います。

 

 

 

なぜこうなったのか、経営者というキャリアになった私。

一般的なアラサーよりは大きなものを抱えなきゃいけない31歳である自覚はあります。

 

自分のためだけに働いたり、家族のためだけに働く人と違い、

他の人のために働いたり、他の人の人生に責任を持たないといけない立場です。

 

クライアント様の信頼にも応え、社員の給与をどんな状態でも払い切り、

プロジェクトを成功させる。

 

 

ある時期、

体調もやばい、ビジネスもやばい、チームも売上を追わない…!

となったとき。

 

その時でも人格者になれるかどうかが、私という人間を決めるのだと思います。

結論、私はなれませんでしたね、混乱しましたし自分のことで精一杯になりました。

 

「こんな結果になることは目に見えていただろ

なんでそんなマインドセットでこれまで仕事してたんだ」

 

というような、「部下がしてくれなかったこと」にばかり目がいってしまいましたね。

 

苦しくてどうしようもない時こそ、

「頑張っている事」「してくれた事」にもっと目を向けるべきでした。

 

 

 

 

優秀な人ほど、

この人はピンチの時に自分の事だけ考えるのかな、他の人の事も考えるのかな

と見ています。

 

私も部下に対してそういった視点で見ていました。

 

ただ部下の前に自分を見ろって話でした。

 

 

これ以上ないくらい、精一杯やった結果です。

当時の自分にはこれ以上できなかった事をわかっているので後悔はないですが、

結論に納得してるわけではないので、次回に向けてまだまだ自分を変えていきたいですね。

 

 

 

 

まだまだ努力したり、愛情深く、

メンタルタフネスにならないといけないなと思っています。

 

 

 

 

「どういう構造を作るか」が大切

この時期、周りの同年代の役職者や起業家が全員悩むのが、

 

責任感のない部下」「売上追わない部下

カバーしてあげなきゃいけなくて時間的に苦しい

なのに文句や追加の要望だけは言われ疲弊する

 

周りのアラサー起業家全員じゃないですかね。

全員これで苦しんでいます。

 

特に私のような若手経営者は、マネジメント経験が浅い状態で起業したり、

組織としてワークする経験が足りなかったりしますので、

部下への接し方で悩む同士は多い印象です。

 

 

 

 

色々周りの問題、自社に過去にあった問題を見ていて気がついたんですけど、

こういう問題、そもそも経営者の採用戦略が甘かったのが問題だと思うんですよね。

 

 

 

 

  • そもそも頑張らない
  • どれだけの経費が自分にかかってるかも興味ない
  • いればいるほど赤字
  • その人の負担で追加採用もできないので詰んでいる
  • コミュニケーションを取りたがらないのでチームの軌道修正ができない

めちゃくちゃ聞く話です。

 

 

やっぱり事業立ち上げの時期は甘やかしたら会社が潰れます。

が、「事業立ち上げ期」という認識のない求職者も多いのが現実です。

 

 

ただそこを抜けていくためは、

一部のミスもなく構造を作る事が大切な気がします。

 

 

 

冷静に考えてください。

 

今は就職は売り手市場。

若者も仕事モードではない国。

 

富士通やTOYOTAのような企業が、今の日本から出てくると思いますか?

サムスンのような企業が日本から出てくると思いますか?

そんな熱い若者の集団が出てくるでしょうか?

私はそんな時代は再来しないと思っています。

 

先進国中、年間労働時間も平均くらい。

なのに声高に「日本人は働きすぎだ!」と叫び、

1人当たりの労働生産性も先進国中最下位に近い。

 

何が言いたいかというと、皆ほどほどに生きてる時代なんです

 

頑張らなくてもいい時代、

頑張らない、ビジネス向きではない人材が市場にいっぱいいるのは当たり前で、

先進国によくある問題でありその子たちも悪くありません。

 

だから先進国は、その中でもなんとか国を守ろうと、

移民を入れたり、某国のように解雇規約を緩くして勝ち負けがはっきり分かれる経済政策をとったり、あの国に負けるな、あの国は悪い国だからあの国の経済を抜け!みたいな政治をする。

 

 

こういう「若者が頑張らない時代」が来るのは先進国なら当たり前ですし、

今、日本、少なくともこの地方の市場はそういう生き方がマジョリティの時代なんです。

 

それによる物価上昇・増税・経済的な損失は、

政治家が考えるべき問題で我々経営者が考えたり向き合うことではない。

 

 

で、

そういう人材に、「そんなことしたら会社潰れるじゃん!何やってんの!」と言っても、

通じません。

 

当たり前です。

頑張らない人は、

「1日8時間そこで過ごしてお金もらえたらいいや。会社をうまく利用しよう。」

レベルの視座で生きています。

 

ベンチャーでは1人そういう人がいるだけで、

成長速度も鈍化、もしくは毎年現状維持。

 

ベンチャーほど採用には気をつけないといけません。

 

 

 

採用のミスマッチは、

お互いストレスになりますしお互い不幸になります。

お互い時間もかなり無駄にするでしょう。

 

事業のフェーズに合わせた採用が重要です。

 

 

会社を利用する頑張らない子が悪いわけではないので、

全てはマッチングだと思います。

 

そういう”会社を利用する頑張らない子達”にも任せられる業務があるならば雇用し、

任せられないなら雇用しないのが大切です。

 

 

そういう人たちを抱えられる体力がある大手企業も世の中にはいっぱいあります。

起業したてで体力があるわけがないと、自分を過大評価するなと、昔の自分に言いたいですね。

 

 

そして、間違っても人を変えようなんてしてはいけません。

 

人材と業務のマッチング率をもっともっと上げていく、経営者のタスクはそれだけです。

 

本来求職者側も、「自分の求める働き方」と「業務内容や職種に求められる働き方」がマッチしているか考えるべきですが、ほとんどの場合、求職者側にここを判断してもらうのは不可能です。

 

基本的には経営者側が考えるべきでしょう。

 

 

やってほしい業務やマインドセットと違う人を採用するから、事業が傾いたり、潰れかけたり、うまくいかなくなると実感しています。

 

 

人を雇ってマッチするように誘導したり教育したりしていく、なんてのは机上の空論です。

人は変わりません。

 

どういうビジネスをどういう人を雇い行うか

その「構造の設計」が上手い会社が生き残るんだと思います。

 

「人に期待しない」のではなく「自分・自分のマネジメントに期待しすぎない」ことが大切

ということを、この4年で痛感しましたね。

 

許さないのは”人”ではなく、”ミスマッチ”。

 

有名な経営者が言ってましたよね。

あなたがやる事なんて既に誰かが思いついて実行している。

うまくいかないから皆やっていないんだ。」と。

 

こう接すれば気持ちが伝わってみんな頑張るはず!

会社側がこう変われば社員も努力するはず!

みたいな理想論は捨てて、

 

 

「構造」を上手く現実的に作ることが大切だと学びました。

 

 

 

実務遂行力・採用戦略・資本政策・事業設計 4つのうちどれが欠けてもダメ

 

これは本当に反省です。

 

アプリを作れたりデザインもできたり集客もできたり打ち合わせもできたり。

 

自分で言うのもアレですが、私は実務遂行力やハードスキル・アセットに関してはかなり自信がある方です。

 

ただそれ1つでいけるのは数千万までですね。

 

資本政策・採用戦略・実務遂行・事業設計

 

この4つ、どれか一つでも適当だと数千万で止まります

 

その事に気がついたのは私も去年、20代最後の時。

もっと早く気がついていれば、、と反省しています。

 

 

私と同じ時期に新規事業を作った先輩が、既に月商数千万。

私は数百万。

 

この差は何。

と真剣に考えたんですが、

 

 

先輩は「最初の5人の採用にめちゃめちゃこだわり時間も割く」「粗利率と利益率の設計を小数点下3桁まで」

と、この4つ全て網羅した事業立ち上げをしていました。

 

 

反面私は、「情が湧いたから採用」とか「いい人だから採用」とかいう、

昭和の人情派ドラマのような採用手法で経営していました←

 

 

100%完璧な計画なんてこの世にはありませんし、

ある程度走りながら考える必要はありつつも、

 

もう少し詰められたな、もう少し調査できたかもな、と、

反省もありました。

 

先輩みんな年商億単位、私だけ数千万。

 

恥ずかしいので、速く年商を億に載せるために、

この4つを大切にしていきたいと思っています。

 

 

安定が正しいとは限らない

私ももちろん安定したい。安心して生きていきたい。

そんなふうに思いますし、これまではそんな安定感をスタッフに提供したいなと思っていました

 

ただ気がついたのですが、

頑張らなくとも必死にならなくともある程度満足いく給与が保障される環境下では、

人は頑張らなくなります。

 

多分私もそうなりますね。

 

人は理由がないと頑張らない生き物です。

そしてスタッフが頑張らない会社はなくなっていきます。

 

ちゃんと自分も皆も頑張る理由がある環境を作るのが経営者の優しさです。

 

企業の平均寿命は18年。

企業生存率も甘くはありません。

 

もし自社が頑張らない文化になるなら、

一回解散して法人を作り直した方が良い、

と考え実行するベンチャー起業家はかなり多いです。

20年後のスタッフや自分や家族の生活がかかっているので当たり前ですよね。

 

経営者が自分に、スタッフに、安定を与えた結果、

会社が傾き自分もスタッフも傷つく。

 

それは本末転倒でしょう。

 

結論、安心感を与えすぎも良くないのです。

「何事もやりすぎは良くない」と言いますが、その通りです。

 

ある程度

頑張らないと置いていかれる

頑張らないと給料や評価が下がる

頑張らないと上司に気に入られない

「頑張らないと…」

のような、

 

何か頑張る理由がないと、人は頑張らないんだと学びました。

 

例外として、

元々「こういうデザイナーになりたい」といった高い自己実現欲求がある子は別ですが、

なかなかそういう子はいないでしょうし、

いても社外で活動するでしょう。

 

目先の安易な”安定”を作ると、中長期での”安定”をなくすことになる。

 

何事も塩梅が大切なんですね。

 

 

 

まとめ

以上、2020年に作った法人なのでこの4年ですか。

この4年の経験で気がついたことでした。

 

ちゃんと言語化できてよかったと思っています。

 

反省と改善を繰り返し、もっともっとお客様のためにも、部下のためにもなる。

そんな会社を作っていこうと思います。

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