会社を経営するモチベーション

いつもご覧いただきありがとうございます。ソラノデザインの角田です。

ソラノデザインという法人を作って実は先週で2年半、個人的にちょっとした節目を迎え、

未来の自分に向けた備忘録といった意味合いもかねて、

「会社を経営するモチベーション」

こんなテーマでコラムを書いてみようと思いました。

先週、私が勝手に敬愛してます先輩経営者さんに、

「年齢によってモチベーションは変わる」という言葉をいただいたので、

今の年齢での自分のモチベーションを書き残したくなりました。

いつも技術的なことばかり書いているこのコラムですが、

今日は定性的な面で、「ソラノデザイン」というのがどんな会社なのか、

何をモチベーションに、何を目的に動いている経営者がいる法人なのか、

みなさんに伝わったら嬉しいなと思います。

今回は他のコラムで取り扱っています、「クライアント様の売上を」「デザイン・UIで…」などの、

対外的なモチベーションを省き、あくまで会社の内面にフォーカスを当てて書いていく予定です。

大変なのは「走り続ける」こと

まだまだ3期目の社長ですが、大変だなと思うのは「走り続ける」ことだと、

先月くらいですかね、痛感してました。

みなさん凄いなと、このプレッシャーの中先輩の●●さんは10年以上経営を続けてるのか、など、

「走り続けてる」経営者様には尊敬の気持ちしかありません。

嫌な自分が出てきて自己嫌悪もあれば、

自分の子供っぽい部分が垣間見得て嫌気がさしたり、時にはモチベーションを見失ったり。

この辺は経営するようになっても、サラリーマン時代から変わりませんね。まだまだです。

最近は先輩経営者さんに何をモチベーションに走り続けてられるのか聞いてまわったり、教えてもらったり、

自分と向き合う時間をちゃんと作ったりして、

昨日ようやく、「走るモチベーション」について、自分の中で少し考えがまとまりました。

起業時にふわっと思っていたことが、今では１番のモチベーションになってるなとこの頃自覚し始めました。

ソラノデザインでの私のモチベーションは、「報われる会社」を創ること。

起業時・・・・というか、もう社会に出た頃からずっと思ってたことだったんですが、

「世の中、なかなか報われない」そんな事をずっと思ってました。

変かもですが私は昔から「すごい才能に出会う」事がとても好きで。

変わった人や特殊な才能に出会った時に、すごく感動したりなんだかワクワクしたりします。

ただそんな凄い人が世の中にはたくさんいて、頑張っている人もたくさんいるのに、

「報われない世の中だなぁ」と、そう感じてました。景気も悪いですしね。

サラリーマン時代は毎日、そんな気持ちで世の中を冷めた目で見て過ごしてました。

働く上で何が一番悲しいかって、自分の努力や我慢が、報われない事。

「頑張っても報われないなら、頑張るのやめよう」

そう思っちゃう人が世の中に溢れる気持ちも痛いほどわかりますし、

そんな理由で皆が努力から離れてしまう世の中は正しくないよなと、いまだに心から思いますね。

目標に向かって頑張ることって本来楽しい事ですし。

ただその反面、「報われる環境」を作ることって、経営して実感したんですが本当に難しいです。

もちろんあまり頑張ってない人、同僚のために努力できない人に対しては甘やかしになるので難しいのですが、

努力量や我慢量が相対的に多い人に出会い、不遇な目に合われてたりしたとき、

心から「この人はもっと報われるべきなのに…世の中め。」とそう感じます。

多分みなさんも、そう感じた事がありますよね。

もっと細かい事を言うと、

「頑張りを強要される」のではなく、

「自然と頑張る事を楽しめる」環境が理想ですよね。

ただ、世の中を変えるとか、世の中の価値観に変革をとか。

そんな大それた事は私にはできません。無理です。器不足です。

自分が抱え込める以上のものを抱え込むと、その動機が正しいものであったとしても、

人間って結果的に周りを不幸にしてしまいます。

お調子者の私でも流石に30歳にもなれば、自分の器くらい自分が一番わかっています。

私が抱え込めて、変えられる可能性があるスケールのものといえば、

地方にあるマイクロ法人、つまり今のソラノデザインです。

自分の持っている小さな法人の中でなら、「報われる世界」を創れる気が少ししてます。

もちろん、会社の人数や規模が自分の器（抱え込める範囲）を超えた際には、

組織内に管理職の存在がないと無理ですが、

今の規模なら、「小さな報われる世界創り」をなんとかやれるかなあと日々努力してます。

「報われる会社」を創る事は難しい

そうは言っても、いくらマイクロ法人であっても、報われる会社を創るのは大変です。

世の中にそういう会社が少ないとあなたが感じるのであれば、それが難しいからだと思います。

経営者の私1人が努力してなんとかなる世界ではなく、

スタッフ全員が真面目で、スタッフ全員が努力して、能力があり、

営業利益を作る力があり、歯車を作る力があり、

初めて創れる….そんな難しい目標だと思います。

簡単にそんな理想の環境は手に入りません。

また、今の時代、そういう文化作りが簡単なようでなかなか難しいです。

マクロマネジメントで成果を発揮するタイプの、自走力の高いスタッフだけで組成するのも一苦労だと思います。

というかほぼほぼ、運と縁もあるかなと。

世の中にはサボる人もいれば、全体主義を捨てて行きすぎた個人主義に走る人もいれば…など、

多様な働き方が存在してますし、その価値観は否定するものではなく、尊重すべきものです。

つまり採用の間口は絞らなければいけません。

「自分の会社や目的に合った人と働く」ことが、当たり前のようで重要な気がします。

幸いソラノデザインでは、その辺りの相性は良いメンバーが現在集まっている気がします。

スタッフ皆の力も借りつつ、これからはもっともっと、報われる会社にしていきたいです。

根底にあるのは創作意欲

最後に、もっとモチベーションを深掘りしますと、根底にあるのは創作意欲な気がします。

昔からDTMで何かを作ったりですとか、デザインソフトを使って何か作ってみたり、

プログラミングを学んでアプリを作ってみたり、、

「何かを作る」事は性に合っていましたし楽しめてました。

作ったものが誰かを幸せにしたり喜ばせたりする事ができたら、もう最高に楽しいですし、

「こんなに良いものを作れたんだ」と、満足感が凄いです。

ちょっと言い過ぎかもしれませんが、何かを作り、その何かが誰かにプラスの影響を与える事に、

「自分がこの世界に生まれた意味」を感じられます。

結局は自己満足なのかもしれませんが。

今はアプリ作りもデザイン作りもひと段落して、

「人を幸せにする会社」といった、一見綺麗事じみてて、

創るのが難しそうなものを創る事に意欲を感じています。

「報われる会社を作ったんだよね」みたいな話なかなか聞かないですし、笑

難しいものほど作るのに燃えますよね。

自分が心から創作意欲を感じる事に、自分の残りのキャリアを使っていきたいです。

それもこれも「人は鏡」というように、気を遣ってくれたりわざわざ社長の私の誕生日を祝ってくれたりなど、

心から良い人たちだなと思う社員に囲まれているからこそ、

「報われる会社創り」に努力しようと、そう思えてるんだと思います。

例えばスタッフ全員が私の悪口ばかり言うような相性の悪い環境で働いていたら、

いかにサボるか、いかに自分だけ得するかを考えている社員に囲まれていたら、

ソラノじゃなくて別の法人で「報われる会社創り」にトライしていたかもしれません。

そもそも会社創りにトライせず、デザインに没頭してたかもしれません。

人間そんなものです。

そう考えると、今のメンバーがソラノデザインに集まった縁があって、

私が「報われる会社を作ろう」そう思える流れになり、

今、実際に努力できていると思うと、

「流れ」みたいなものが自分を変えてくれてる気がしますし、

ひとつでも何か選択肢が違っていたら、今とは違う場所にいたのかもと思うと、人生不思議ですね。

祖母に教わって昔からずっと実践してる事なのですが、

「チャンスと良い流れは見逃さず確実に掴む」事だけは、これからも確実にやっていこうと思います。

逆に、どこかで何かを間違えて、簡単にこのモチベーションが消えてしまう事もあるのかなと思うと、

毎日身が引き締まりますね。

とはいえ、さよならだけが人生、また期によってメンバーも増減し、

新しい環境を受け入れていく器も持って生きていきたいものです。

自分に良いモチベーションや意欲を与えてくれてるスタッフ皆にちゃんと感謝しつつ、

3期目を駆け抜けようと思います。

去年まで諦めようか迷ってた目標を追いかける機会を、

今のチームメンバーが私に与えてくれた事に感謝していますし、

今のメンバーがもし退職したり、転職した時にも、

「あの頃在職してくれたおかげて良い会社が作れた」と、胸を張って言えるような会社を作れるよう、

日々努力を怠らず、走り続けていきたいです。