公開日:2026.03.21 更新日:2026.03.22
いつもご覧いただきありがとうございます。
ソラノデザイン合同会社、代表の角田です。
ここ数年、Webマーケ周りは本当に時代の変化が激しいですね。
LINEヤフー広告では検索行動と連動した配信精度がどんどん上がっていますし、
Google広告でもP MAXのような自動化型の配信がかなり存在感を増しています。
Yahoo検索のキーワードを追跡してLINEでリタゲ、良い時代になったものです。
SNSも同じで、激しい変化です。
少し前までみたいに「とにかくフォロワーを増やす」が正義だった時代から、
今はいかに濃いフォロワーを残し、濃いユーザーからエンゲージメントを取るか。
という時代に変わってきたと感じています。
皮肉なことに、あんなにフォロワーを増やすことに必死になってた一昨年。
今はいかに薄いフォロワーを減らすかに躍起になっています。
時代の変化は恐ろしいものです。
何より怖いのが、これまで人間が工夫して差をつけていた領域が、少しずつ自動化されて、均されていってる。
そんな感覚があります。
今日は久しぶりに、Webマーケのコラムです。
2026年以降のWebマーケについて、この頃個人的に考えていることを書いていきます。
目次
プロダクトの時代
この頃、マーケティングやビジネスを考えるうえで、ピーター・ティールさんの本が個人的なマイブームです。
かなりざっくり言えば、良いビジネスにはいくつか条件がある、という話なんですが、私はこの問いが結構好きです。
- 今やる理由があるか。
- 小さくても勝てる市場から始めているか。
- 再現性のある販売ルートがあるか。
- 長く生き残るための参入障壁があるか。
- 他社がまだ気づいていない真実があるか。
そういう問いにちゃんとYESと答えられるビジネスモデルを、これからは作らなきゃいけないなと強く思っています。
なぜかと言うと、これからは原点回帰で、やっぱりプロダクトの時代になると思うからです。
Google広告ひとつ取っても、現状はまだ、人間が入る余地が多々あります。
商材によっては、ディスプレイを切るとか、マッチタイプを絞るとか、CVRの高い語句に寄せるとか、そういう工夫で成果はまだ変わる。
しかし、P MAXの進化を見てると、いずれ広告運用のかなりの部分はもっと自動化されるでしょう。
そうなれば、今までみたいに「運用がうまいから勝てる」という世界は、だんだん厳しくなっていくはずです。
検索体験も変わっていくと思います。
たとえば今後、ブラウザやOSレベルで、AIが価格比較や代替商品の提案を自然にやるようになったら、世界は結構変わりますよね。
ユーザーがどこかのサイトで商品を見ていたら、
「同じものがこっちで安く売ってるよ」
「似たものなら、こっちの方が安いよ」
とAIが平然と提案してくる。
そういう未来は、もうそんなに遠くないと私は思っています。
差別化への懸念
その時代に、
似たような他社商材がある。
中国系ECを見ればもっと安く買える。
そんな領域で、毎時毎分発生する価格勝負に参加して勝ち続けるのは、かなり厳しいでしょうし、正直そこに参加したいともあまり思いません。
となれば、これからのWebマーケは、やれることはやり切るのが前提として、その上でプロダクト自体で差別化することがより重要になる。
私はそう考えています。
ただ、この「プロダクトでどう差別化するか」「どう参入障壁を作るか」が本当に難しい。
同じ商品や似た商品が市場にあれば、差別化は簡単に崩れて、中長期では価格競争に巻き込まれやすくなる。
一方で、ブルーオーシャンすぎると、今度は市場を作る活動になってしまって、中小企業の予算感ではなかなか参画しづらい。
だからこの頃は、やたらとプロダクト開発に時間と脳のリソースを割いています。
でも当然、そんな簡単に正解が見つかるわけでもなく、日々トライアンドエラーです。
私は別に、誰もかもを救います、みたいな善人ではありません。
ただ、この会社をポジティブに感じてくれるスタッフさんがいる以上、時間が経っても稼ぎ続けられる座組を探さなきゃいけないとは思っています。
もちろん、そんな利他的な理由だけじゃないです。
私も人間なので、自分の次の飯のタネを探さないと、という利己的な理由の方がむしろ強い。
でも、今はその両方があるからこそ、本気で考えざるを得ないわけです。
これからは、アルゴリズムハックだけでは勝ち切れない。
振り返ると、この10年から20年は、やっぱり少し特殊だったと思います。
SNSやSEOのアルゴリズムをうまく使えれば、持たざる者でも比較的低リスクで事業を立ち上げやすかった。
私自身も、その恩恵を受けて会社を作ってきました。
しかし、AIの波、SNSアルゴリズムの変化、検索体験の変化が進む中で、今までのようにオーガニック流入だけを事業コアに置く考え方は、そう遠くないうちに厳しくなると思っています。
これからは、アルゴリズムハックだけでは勝ち切れない。
小さく戦うことはできても、それだけを成長のコアにするのは危うい。
むしろ今後は、広告費を投下しても成立する収益構造を持っている方が、再現性を持って伸びやすい時代になるはずです。
広告費を投下しても成立する収益構造を持っている方が、再現性を持って伸びやすい。
重要になるのは、CPA、LTV、粗利、そしてプロダクトの独自性。
広告で集客しても利益が残る構造があり、そのうえで価格比較だけでは代替されにくい商品やサービスを持っている。
そういうビジネスの方が、今後は安定しやすく、長続きしやすいと思います。
ここ数ヶ月で、Google広告、Yahoo広告、Meta広告などは一通り学び直して、実験もいろいろやってきました。
売り方の準備は、以前よりだいぶ整ってきた感覚があります。
だからこそ今、その先にある「何を売るか」が重く見えています。
プロモーションの差別化だけで進むのではなく、これからはプロダクトの差別化がないと。
これまでみたいに、プロモーションの差別化だけで進むのではなく、これからはプロダクトの差別化がないと、10年、20年というスパンで事業や給与を守っていくのは難しくなる。
そんな危機感があります。
ここで危険なのが「差別化した気になる」こと。
「価格比較だけでは代替されにくいはずだ」と、自分だけが思っているプロダクトはとても危険です。
マーケット目線で見たときに、本当に「価格比較だけでは代替されにくい」と言える状態を作る。
これが難しい。
ついつい差別化を考えているとき、
市場の反応を自分に都合よく解釈してしまいます。
つまり、自分では差別化した気になっていても、
マーケットから見るとそんなに差別化できておらず、
同業他社が平気でたくさんいて、蓋を開いたら、しっかりと価格競争に巻き込まれてしまう。
自戒を込めて書きますが、これだけは避けなければいけません。
年齢的にも、20年先まで続くビジネスモデルを、今のうちに作らなきゃいけないと感じています。
今やっているビジネスや、今みんなに払っている給与を、10年後、20年後も維持できるのか。
そういう不安は、ここ数年ずっとありました。
だからこそ今、本気で次の柱を探すフェーズなんだと思っています。
もちろん、プロダクト開発がそう簡単にうまくいくとは限りません。
場合によっては、需給バランスが大きく崩れている別市場に飛び込んで、また一から修行するみたいな選択肢もあるでしょう。
そんなことも考えながら、2026年以降のマーケティングと向き合っていきたいと思っています。
まとめ
まとめると、2026年以降のマーケティングで必要になるToDoは、私はこの4つだと考えています。
① 広告で勝てるCPA・LTV構造を作る
広告費を投下しても利益が残る構造を、感覚ではなく数字で把握すること。
② 「比較されない理由」を商品に持たせる
価格比較だけでは置き換えられない独自性を、商品やサービスに持たせること。
③ 価格競争に入る前提で粗利設計を見直す
競争圧力がかかっても耐えられる利益率を、最初から設計しておくこと。
④ オーガニック依存をやめて、再現性のある導線を作る
SEOやSNSだけに頼らず、広告、CRM、指名導線まで含めて仕組みを持つこと。
時代が変わる以上、やり方も変えなければいけません。
その変化にどう向き合うかで、5年後、10年後の結果はかなり変わるはずです。
今後ともソラノデザイン合同会社を、どうぞよろしくお願いいたします。